【大祚栄】観たかった歴史ドラマ【渤海国】
以前より朝鮮史に興味がある鷹岑としては、高句麗初代国王・高朱蒙もさることながら、渤海を建国した大祚榮（だいそえい）にも強い興味がありました。大祚榮。韓国語読みで「テ・ジョヨン」。
渤海国は個人的にはあまり印象の強い国ではなかったです。朝鮮半島南部は統一新羅。大陸は隋が滅亡し、高祖李淵が打ち建てた唐王朝も、かの有名な太宗皇帝・李世民の時代。
田中芳樹氏の著作「隋唐演義」よろしく、華やかな唐文化と、飛鳥～奈良文化の日本。
遣唐使全盛、日本と友好だった百済が滅亡し、統一新羅が日本を脅かすという状況下にあって、やはり朝鮮半島北部から、中国北東東部～ロシア沿海州一帯に及ぶ大国・渤海は、個人的にイメージが薄い。何故かだ。
高王・大祚榮は私の中でこれと言ったわけではないが非常に印象のある人物だった。多分、名前がインパクトあるんだろうなあと思っていたりする。「だいそえい」。何か、いかにも帝王の響き・・・のようだからだ。
大祚榮を主人公とした歴史ドラマはあり得るのかなあと思っていた部分はあったが、さすがは韓国。朝鮮史のネタには事欠かない。しっかりと、大祚榮のドラマは創られていたようです。
主人公・大祚榮役のチェ・スジョンさんは「完全無欠のヒーロー」を演じるとか。穢れた部分は一切無い、少女漫画の美男子も翳むほどに気高く、美しく、聖人君子の役をこなす俳優さんというイメージなんだとか。
いやいや、決して褒め殺しではなく、確かに、韓国時代劇のプリンスと呼ばれるだけはあるようです。奴卑の格好をしていても、その神々しき存在感はひた隠せず。チェ・スジョンさんが、他にも高麗王朝の太祖・王建のドラマでも主役を張るという意味がよくわかる。こう言った完全無欠の主役を張れる役者がいると言うことは素晴らしい。また、彼でなければ、国の始祖は演じられないと思う。